2011年2月5日-足利 赤雪山

 足利の赤雪山へ行ってきました。松田川ダム下に駐車して、湯の沢歩道で名草にまわって、名草の巨石群をみて、赤雪山に回るコースです。湯の沢歩道はひどい荒れようでした。しかし、それ以外は好天に恵まれて、山歩きを楽しむ事ができました。ただ、妻は日頃の運動不足でかなり疲れたようです。
(2011.4.9 修正)

ルート

ルート数値(カシミール3Dより)
距離 10.3Km 標高差 0m(累積 +1128m, -1128m)
     所要時間 4時間50分(休憩含む)

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)


(2017.3.28ルート表示不可を修正。)

経過

今回は、名草の巨石群と赤雪山をセットで訪れたいと考えてこのコースを決めました。しかし、ネットでいろいろ検索したのですが、松田町から名草への道について書いたモノを見つけることができず、少し心配だったのですが、地図にも載っている山道なので大丈夫だろうと考えて決行しました。

9:20頃、松田川ダム下の駐車場に到着。
(9:25)歩き開始。湯ノ沢へ向かう。
(9:31)この辺りでは、軽自動車を保有している家が多いようです。私の生まれた四国でもそうなのですが、道が狭いので軽自動車の方が動きやすいのでしょう。

この先の、コミュニティバスの回転場所で観光標識を見て、名草への道があることを確認しました。半日のハイキングコースとなっています。
(9:35 湯の沢歩道入口)
この角に古い標識がありました。拓本を採らないと読めない状態ですが、たぶん、道が分岐することを説明しているのだと思います。
この分岐を山の方に歩いて行きます。最初はアスファルト舗装されているのですが、やがて、林道らしくなってきます。そして、こんな標識を見つけました。(9:50)
草のなかに「湯の沢歩道」の標識です。これからの行く道を暗示していました。しばらくは、整備はされていませんが、砂利道でわかりやすい道だったので奥に進みます。しかし、やがて、どこが道なのか解らない状況になります。
かろうじて、谷筋を追って行くことができます。しばらく人が歩いた気配はありません。冬なので枯れ枝・枯れ草を払いながら歩けますが、夏には歩行は困難と思えます。妻が「大丈夫なの?」と心配しますが、ここでは前に上っていくしかありません。人が入った気配はないのですが、新しく掘られた穴がたくさんあります。
木の根っこの辺りに掘った後が多いように思います。猪か鹿が食料を求めて掘ったのかもしれません。それを話すと妻の心配が最高潮になってきました。しかし、所々にかつての遊歩道の形跡が残っています。朽ち果てていますが。
このまま谷を上るのはまずいなと思ったときに右上をみると、尾根が随分近くなっていました。ここで、谷行きをやめて尾根に上ることにしました。数分で尾根にでます。
尾根にでたところは、ちょうど名草から行道山に向かう分岐の休憩場所でした(ふれあいの道分岐 10:14) 。
もし、谷行きを無理してもう少し進んでいたら、この分岐にぶつからず、尾根にでても少し戻らなくてはなりません。少し道を迷ってしまったかもしれません。ぞっとします。小さな谷なので、大事にはならなかったとは思いますが。ちなみに、ここにはこんな標識もあります。
見づらいですが「松田町」と書いてあります。この標識をみて入る人はいないと思うのですが(すぐ道らしきモノがなくなりますから)、私たちのように逆から入った場合は怖いことになります。妻は、道が荒れていることを入り口に書いておくべきだと怒っていました。確かに、ハイキングコースでないことはあきらかです。足利市の観光課の方に要望したいと思います。しかし、入った以上は自己責任で戻るか進むかを決めなくてはならいことも現実です。ここからは整備された歩道です。
(10:28)名草からの関東ふれあいの道の分岐に到着。すこし、東に進んで正規の入り口に向かいます。
(10:32) 厳島神社の鳥居です。
これを確認して、奥へ進みます。途中こんなものを見つけました。
たしかに、川をよくみると、砂が金色に光っているのです。砂金かと思いましたが、そうでないことは、奥の院で解りました。黒雲母が光って金のように見えるのだそうです。
(10:50)奥の院到着。巨石の上に厳島神社が鎮座しています。
この周りにもいくつか巨石があります。弁慶が割ったという岩(弁慶は当地に来たのでしょうか)。
この岩の下はくぐることができます。「胎内くぐり」です。筑波山にもありましたが、こちらの方が壮大です。
この神社の奥にも巨石があります。
(名草巨石群 11:10) 下がきれいに平になっています。先程の弁慶の割石でもそうですが、いったいどのような力がかかって割れたのでしょうか。宇宙人や海底に沈んだ古代文明を想像します。

(林道開始 11:15) 巨石群を過ぎるとすぐ、アスファルト舗装された林道になります。つまらないですが、道なりに進みます。

道の脇には、随分とゴミが捨てられています。困ったものです。「ゴミ捨て禁止」の看板はありますが、効果はなさそうです。どのような対策が望まれるのでしょうか。ところで、この林道の脇にもいろいろと穴が掘られています。山芋でも掘った跡なのでしょうか。そうだとすると、湯の沢歩道での穴も..

(林道分岐11:28) 林道分岐へ到着。ここは、左の道を進みます。右へ行くと大回りして名草の集落へ向かうようです。
杉の森からでて、辺りが明るくなります。これから上る赤雪山は中央やや右よりの山のようです。
長石林道が見えてきます。
(11:40)林道からの赤雪山登山口です。防火水そうに腰を降ろして少し休憩しました。
最初の上りは傾斜のある木の階段です。妻がさかんに足を止めて小休止をとります。今日は調子が悪そうです。
(11:54)尾根にでると、快適な尾根道になりました。
(12:00)東電鉄塔下の標識です。
鉄塔を見上げます。
( 12:06)次第に上りがきつくなってきます。露岩が増えてきました。いくつか上り下りを繰り返します。
ところで、このルートではたくさんの倒木を見かけました。どうして倒れるのか不思議だったのですが、ようく観察すると合点がいきました。この辺りでは、岩が多くて薄い表土の上に木が生えています。ですから、木が小さいうちは大丈夫なのですが、大きくなると、傾斜のある場所では薄い表土で支えきれなくなって木が倒れてしまうのだと思います。倒れている木の根の下は、岩の斜面です。
(No.725 (12:23) 赤雪山手前の小ピークです。左に折れて進みます。
(12:28) 松田川ダムからの沢道の分岐です。地図での位置と随分異なります。地図では先ほどの小ピークの手前で分岐する事になってます。ルートが変わったのかもしれません。
ここからは、赤雪山への最後の厳しい上りです。
(12:40)赤雪山頂上到着。

すでに東屋で数人休んでいました。眺望はききませんが、風もなく休憩にはもってこいの場所です。ここで、昼食にしました。私たちが休んでいる間に、仙人ガ岳方面から1組、松田川方面から1組の夫婦が上っていました。今回の山歩きでは、巨石群で何人かに会いましたが、尾根歩き中には人に会うこともありませんでした。少し寂しい山歩きですが、やっと山頂で人に会うことができました。
(13:05) 歩きはじめ。山頂からは尾根伝いに一気に下っていきます。かなり傾斜のある下りでした。

(13:10) 傾斜はありますが、明るい尾根です。

このルートでは、写真のようにペットボトルを木に差してあるのをよく見かけます。いったい何の意味があるのでしょうか。道案内だとすると、どう見ても良い景色とは思えません。木にも迷惑な事です。他の意味があるのでしょうか。
(13:21) 尾根が続きます。徐々に杉の森に入っていきます。(杉林 13:32)
杉の森のなかのジグザグ道を下りていきます。
( 13:41) ダム湖畔の登山口に着きました。
ダム湖畔の公園で小休止して、駐車地に戻りました(14:07)。

感想

今回はポカポカ陽気のひだまりハイキングとしては良かったのですが、湯の沢歩道の荒れ具合が気になりました。最善は、歩道を整備していただく事ですが、できない場合は、歩道入り口に「荒れているのでハイキングには適しません」と注意書きをおいて欲しいと思います。
しかし、今後、楽しい山歩きを続けるには、コースの事前調査をもっと入念にやる必要があると痛感した次第です。
帰宅後「湯の沢歩道」で検索したら、2006年に歩いて、荒れているとの報告がありました。
http://wind.ap.teacup.com/orenoki/27.html

そして、なんと私たちの1時間前に、この歩道を歩いた人がいました。
http://fit63jp.blog136.fc2.com/blog-date-201102.html
踏み跡に気がつかなかった私が惚けているのか、takaさんが上手に歩いたのか?

カテゴリー: 安蘇 パーマリンク

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